青年海外協力隊を踏み台にしてイケダハヤト2.0を狙う自称ブロガーたち〜「jiburi.com」と「keikawakita.com」
青年海外協力隊の隊員については、正直ウンザリしているので、もうブログでは取り上げないつもりでいた。ただ協力隊については、アクセスもあるし、コメントも付くのですがね(それも触れてはいけない種類の人間ばかり)。それにつけても、協力隊の隊員というのは「エゴサーチ」が大好きな連中なんだなという印象で、あまり深く触れない方が無難であったと後悔している。けれども、協力隊をつかって「イケダハヤト2.0」みたいなポジションを狙っている連中がいると聞いたので、面倒でも書いておくことにしたい。
イケダハヤト2.0
「まだ東京で消耗してるの?」でお馴染みのイケダハヤトに関しては説明するまでもないが、ポイントだけ以下に記すことにする。
- 職業:ブロガー
- 地方(高知だったか?)での生活をブログで発信
- 喧嘩を売ってPVと知名度を稼ぎ、これを換金する
- 要するに信者ビジネス
弊ブログでは、一時期「協力隊隊員とブログの関係性」を分析していたが(ウソ)、大方の予想通りというか、遅すぎたくらいというか、なんというか、協力隊の活動を利用してブロガーとしての知名度を稼ごうという、ずる賢い奴が散見されるようになった。連中を総称として「イケダハヤト2.0」と呼称することにする。それがタイトルにもあるブログを運営している連中だ。本来であれば、そのような連中のPVやSEOに貢献する必然性はないし、避けたいと考えるところだが、致し方なし。余りにも目に余る2つのブログのURLを示す。
jiburi.com
宣伝になるので多くは語らないが、パナマで農業指導をしていたようだ。弊ブログでご紹介させていただいてきた協力隊員のクソブログをさらに悪魔改造したような記事の数々である。いまは帰国して、協力隊と途上国を踏み台に農業コンサルタントとしてご活躍なのだそうだ。それでも、農業に関する記述は驚くほど少ないのはなぜなんだろう?教えてえらい人。
またブログはアフリエイトリンクでいっぱいなのだが、これは協力隊として参加しながらブログから収入を得ていたということなのだろうか?もしそうなのであれば、問題ではないのか?教えてJICAの関係者。
僕はネパールを変えることができない。
ネパールで2017年現在も活動中。人生は「思い出づくり」なんだってさ。「税金使って思い出づくり」をもう建前でも隠すつもりがないと表明している。経歴でブロガーを名乗っているのだが、これはありなのか?協力隊隊員は副業禁止ではないのかな?
まとめ
内容はともかく、それなりの計算とブログノウハウがあって協力隊制度を自分の知名度(商品価値といってもいいが)をあげようという態度で、極めて現代的だ。本当に軽い。いやポストモダンというやつは、すごい。
正直に言えば、イケダハヤトの田舎暮らし活動はともかく、言動と炎上ビジネスが「嫌い」なわけだ。けれども、これは私の主観の問題でもある。イケダハヤトを支持する人達がいるのは、否定する気はないし、支持すればいいと思う。しかし、協力隊の彼らとイケダハヤトとの違いは認識しておく必要がある。イケダハヤトは、少なくとも自分の才覚と自分の資金でリスクを取ってその独自の地位を獲得したわけだ。だから、彼が嫌いだろうが彼の発言が炎上しようが、その言動や行動を批判はできても否定は難しい。
協力隊の活動は税金を使って行われている。個人的な知名度を上げるために、協力隊を利用することは有りなんだろうか?JICAはこれを積極的に後押ししているのか?あるいは黙認しているのか?多少なりとも注意しているのか?それとも面倒なので放置しているのか?
それにしても、「税金使ってセルフブランディング」とは恐れ入る。あとどうでも良いけど、この手のセルフブランディングに一生懸命な協力隊隊員って、ブサイクのくせに自分の顔を晒すのが好きなんだよな。
1、2、3で1か8か
※予め書いておくと、ここに書かれた内容は「あくまで個人の憶測」です。
テレビ東京は、特定の企業・団体に対してこれはまた特定のポジションをとった番組作成をする存在である。であるので、この局のドキュメンタリー仕立てで特定の企業を取り上げたものは、「注意深く番組を視聴」する必要がある。
そして2017年2月の「カンブリア宮殿」に、レオスキャピタルのファンドマネージャーである藤野氏が登場していた。レオスキャピタルは投資信託に興味を持っている人なら知っているであろう、高いリターンを誇っている注目の人物である。「ひふみ投信」は2016年2月からの1年で基準価額が約25%の上昇、「ひふみプラス」は約16%の上昇という実績を残した。番組では、その秘訣として、ファンドマネージャーである藤野氏が自ら地方にある企業の現場に足を運び、投資価値があるかどうかをその目で確認することなのだという。なるほど「現場主義」というやつだ。
さて、本題。2016年6月6日、日経新聞が「レオスキャピタル、大塚家具株を5%超取得」と報じた。しかしその後に、大塚家具は、黒字予想から15億円の赤字転落が発表され、株価は12月末の配当権利落ちで1000円を割るに至った。
ところがである。レオスキャピタルの回であったはずの「カンブリア宮殿」で、大塚家具がやたらと紹介された。番組全体で5分近く、大塚家具の話が占めていた。現社長の大塚家具の売り場訪問を映し出した。現社長の人間臭さをアピールしたあげくに、例のお家騒動を起こした父親にあたる前の社長にも入れ込んだとまで、番組の中で言い放つ。しかも、自身が野村でのファンドマネージャー時代に、お台場の大塚家具の巨大ショールーム建設について、周囲がリスクが大きいとみたときに、本人はお台場からの夜景をみて行けると確信したのだという。嘘くさい。どう考えても嘘くさい。現場主義を実践している人間が、本社ショールームからの夜景が綺麗だから投資を判断したというのか?。そもそも、本当にそんなことが人生の転機になるようなことか?それに、当時は「ウオーターフロント」と喧伝して、東京湾岸沿いの企業を徹底的にプッシュして相場を煽っていた会社に在籍してたんじゃないのか?
そして放送翌日、日経平均株価が下がる状況で、大塚家具は、市場が開いた直後から高値をつけ、終値が995円の20円高。翌週には1000円台を回復。これを恣意的な株価操作であるといえるかどうかはわからない。出演条件として、大塚家具の話をねじ込むというのが条件だったと疑われてもしかたがない。ただ興味深い現象であるとは言っておきたい。
番組の後半、藤野氏が成長する企業の見分け方をクイズ形式で話すという構成となった。その中で、藤野氏は「自伝書を配る社長の会社は投資しない」と語った。理由は「自伝というのは過去を語るもので、成長する企業の社長というのは、過去ではなく、未来を語るものだからだ」なのだそうだ。
では私からもクイズを出そう。「テレビに出演して過去の自身の投資を語り、しかも株価を大きく下げた出資先の企業を紹介するファンドマネージャーは、出資するに値するものか?」
希望的観測をゴミ箱へ
さて、トランプ政権ができて1ヶ月も経過していないのに、驚くべきことが日々行われていて、びっくりする。
ここまでで分かったこと
以下の希望的観測は捨てたほうがいいということがわかった。
- 大統領の座につけば、少しは落ち着いて政権運営に取り組む
- 差別的発言はしなくなる
- 暴走して政権は4年持たずに辞任する
トランプ政権の人事
備忘録として、現時点でのトランプ政権の主要人事を書いておく。すごい。いままで築き上げてきたものを全部ぶっ壊すつもりだ。
国務大臣(日本の外務大臣に相当)
レックス・ティラーソン
エクソンモービル社のCEO。ロシアとのつながりが大きいとされる。財務長官
スティーブン・ムニューチン
元ゴールドマン・サックス幹部エネルギー省長官
リック・ペリー
元テキサス州知事。過去にエネルギー省を廃止を主張。司法長官
ジェフ・セッションズ
共和党上院議員。異人種間結婚禁止を主張していた過去あり。貧困家庭への食料援助削減を主張。教育長官
ベッツィ・デボス
アムウェイ創業者の息子の嫁で資産家(51億ドル)。公立学校廃止して私学校によるキリスト教原理主義に基づいた教育の復活を主張している人物。労働長官
アンディー・パズダー
バーガーチェーン「カールスジュニア」や「ハーディーズ」の運営をCKEレストランツ・ホールディングスのCEO。政府は労使関係に口出しすべきでないと主張。中小企業局長
リンダ・マクマホン
プロレス団体WWEの経営者の嫁
そして自称レーニン主義者で世界最終戦争開始論者でもあるスティーブン・バノン首席戦略官だ。リスク管理とは最悪の事態を想定することだが、核のボタンを押すことくらいは考慮に入れておくべき事かもしれない。使われるのが中東なのか東アジアなのかはわからないが、たぶん躊躇はない連中がボタンを握っているのは確かだ。
漆黒と灯火
やまもといちろう氏に関して調べていたら、氏が高額会費徴収の信者ビジネスをやっていることが分かった。「漆黒と灯火」という詩的な名前が冠せられており、会費32,400円/1ヶ月(消費税込み)で、会員10人限定なのだそうだ(2017年度)。10人集まって、1年運営できれば360万円の売り上げがたつのだろうが、実態はどうなんでしょう?第5期だというので、4年間は続いているようではあるが。「総会屋2.0」と呼ばれる氏にとっては会費収入もさることながら、会員の皆さんにゴミ箱あさりをさせて得られる情報があればめっけもんというところなのかもしれない。
やまもといちろう氏は阿佐ヶ谷ロフトAなんかで開催されているトークイベントにやたらと出演しているのだが、それにしても、投資で100億円を稼いだと勝ち誇っている人間のやる仕事なんですかね?
やまもといちろうとは何者なのか?
やまもといちろうの謎の能年玲奈問題への介入
さて町山智浩氏が「MXテレビに圧力があり能年玲奈が出演キャンセルとなった」ということに関して、切り込み隊長を自称するやまもといちろう氏が突然町山氏に発言を取り消せといってきたのが去年の暮れ。詳しくは以下のリンク先を読んでいただきたい。
経歴詐称疑惑
やまもといちろう氏に関しては、知っている人は知っているが、大ボラ吹きという話がネット民で話の種になっていた。ところが、なにがどうなるか分からないものだが、やまもといちろう氏はNHKに出演したり、氏がライブドアの買収で裏で動いていたと話をしていたフジテレビで「あの」ショーンKと入れ替わるように「とくダネ!」のレギュラーコメンテーターとかに収まっていたりするのだから分からないものだ。
DMMのはちま起稿買収問題
さて昨年の押し詰まった12月27日にYahooのトップに「DMMのはちま起稿買収問題」についてYahoo個人オーサーでもあらせられるやまもといちろう氏とDMMの社長のインタビュー記事が掲載された。ま、限りなくブラックにちかいDMMが火消しに使ったのはいつものことだ。やまもといちろう氏はDMMの社長との対談を引き受けるなど、DMMから仕事を時たま請け負っていることがうかがえる。それに近い人物の記事をしかもDMMの肩をもつ内容でYahooのトップにもってきた力というのは何なのだろう?闇の真実を知りたくなった。
やまもといちろう氏の経歴詐称は問題である。が、「ゲーム好き」「ステマ批判」を繰り返していた氏が、はちま起稿のDMM買収で擁護を行ったこの一点だけでも万死に値する。
ポスト・トゥルース
さて2016年は、トランプ大統領誕生、イギリスのEU離脱と思わぬ年となった。さて、イギリスのオックスフォード辞書が選んだ2016年を表す世界の言葉に「Post Truth」が選ばれた。
Post Truth
Post Truthとは、オックスフォード辞書によると以下の意味となる。
客観的事実よりも感情的な訴えかけのほうが世論形成に大きく影響する状況を示す形容詞。
2016年の流行語としていずれ忘れさられる消耗品として言葉ではなく、歴史に残る言葉になるだろう。トランプ現象は象徴的なできことであるが、自分にとって都合の悪い事を徹底的に無視し、自分の都合の良いものだけを主張する輩でネット上は満員御礼だ。
Post Truthとはインターネットの産物なのか?
ここは明確に「No」と言っておく。もともと人間とはそういう存在なのである。人間とは信仰する動物であり、常に自分に都合のいいもの「信じて」安心を得る動物なのだ。単に、インターネットによって可視化されたにすぎない。いやインターネットを持ちださなくても、単に第二次世界大戦の教訓が消えつつあるだけななのかもしれない。
確かにインターネットによって生み出された新しいメディアツールは、世の中を正確に映し出す鏡ではなく、白雪姫にでてくる「鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?」と聴けば、「もちろん、貴方です」と答えるものであった。ネットで、互いを理解しあう議論は生まれず、自分の都合のいい情報だけ悦に入り、都合の悪い情報を徹底的に叩いたり、無視したり、削除したり、デマをつくり拡散したりというのが繰り返されている。
政治的なことばかりではない。ネットショッピングも週末旅行の計画も、ネットで検索すれば、いままでの自分の検索履歴から推定される「おすすめ情報」が表示されるだけだ。ネットショッピングで、あたかも自分が選びとったように錯覚しているが、実際にはアルゴリズムの手のひらで踊っているに過ぎないのではないのか。
では、インターネット前はそうではなかったか?違う。人間とは昔から、自分の都合のいい情報だけを信じていた。自分の都合の良い情報がでてくるまで、それ以外の情報は無視する。まるでトランプゲームで自分の都合の良いカードを引くまで何度も何度もカードを引くことを繰り返すように。要するに人間というものはそういう動物なのだ。
参考
キュレーションサイト騒動の照らす道筋、その2〜シリアルアントレプレナーという連中
年末ジャンボ宝くじの売り場に行列ができる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
宝くじ売り場にたむろしている連中を横目で見ながら「社会の底辺は本当に馬鹿だな。確率でいえば、毎日宝くじを買って一等が当たるより、毎日飛行機に乗って飛行機が墜落してしまう方が遥かに高いのに、それすら理解できない可哀想な連中だ」といっていたのは、ある起業家だ。ま、私も宝くじ売り場の風景を見て同じようなことを思わない訳ではないが、論点がずれるので話を主題に移す。
さて、村田マリという人物が物議を醸している。キュレーションサイト騒動で、閉鎖に巻き込まれた「iemo」をDeNAに売却した人物だ。サービス開始から9ヶ月で売却し、約15億円を手に入れたとされる。そして、彼女は在シンガポールであるため、含み益がある株式を保有したまま日本国外にいるので、売却には日本での課税がなかったといわれる。
村田マリという人物は、シリアルアントレプレナーと呼ばれてもいる。直訳すると連続起業家というところで、会社を作っては、それを高く他に売るのを繰り返している連中だ。ユニコーンだとか、スピード感とか、エグジット戦略だとか、キラキラワードが口をついてでてくるが、頭の中はどこから金を引っ張ってきて、どこに高く売り払うかを考えているだけだ。と、批判したところで、金は彼らのところに集まってくる。彼らの計算通りに。
何度かこの階層の連中の講演を聞いたことがある。あるシリアルアントレプレナーがある有名大学の起業家育成セミナーに潜入して、聞いた内容でわすれられないことがあった。
そのセミナーある学生が「起業に興味があるのですが、一度企業に就職した方がいいのか、大学でていきなり起業した方がいいのか迷ってます。どちらがいいと思いますか?」と質問した。すると講師は間髪入れず「起業家になりたければ、すぐに起業家の世界に入ったほうが良い。就職すると『人に使われる』ことに慣れて、起業家としてはダメになる。起業には金集めの方法と人を使うスキルが必要で、若いうちに起業家の世界に飛び込んで身につけた方がいい」という答え方をしていた。要するにケチ臭いサラリーマンと起業家たちの世界には大きな溝があり、そこでの選択の後には、容易に飛び越えられないゾ、ということを言っていたわけだ。
パワポ資料1つで、数億円単位で金を集めて、その10倍で売却する階層と、そいつらの作ったサイトで月に数十〜数百万レベルで稼ぐ階層と、そして、そいつらが用意したパクリ記事を並べたキュレーションサイトを暇つぶしに眺めながら宝くじの売り場の行列に並ぶ階層がいる。そしてそれらの階層は、自分の下にいる階層の連中を影で「馬鹿」「貧乏人」呼ばわりしながらも利用して、自分たちの領域の中で金を回している。そこに分かりやすい貧困はない。しかし絶望的な分断であり、これが今の格差社会なのだ。
あの連中が金を右から左に流すことだけしか考えていなくて(実際、それしか考えていない)、社会の悪だと叩くことは簡単だ。今回の村田女史がどうなるかはわからない。すでに魔女狩り前夜の様相になっている。しかし、いい子ちゃんのセリフを吐かせてもらえれば、魔女狩りをしたところで我ら貧民層の鬱積を晴らす娯楽として消費してしまうだけでは、トランプ現象とおんなじであり、結局は自分の首を締める結果にもなりかねない。
もっと怖いのは、自分より下の階層は見えている気になっているが、自分の上の階層を認識できていないことだ。そして理解しているつもりの下の階層から、上が美味いことやっている姿が見えてしまったときに強烈なカウンターがやってくるということかもしれない。