無知と無能の間に

無知無能者、固人之所不免也

企業経営

杜撰は続くよどこまでも

さてさて、UPQのスマートフォン「Phone A01X」が発火事故を起こしたとして、ニュースリリースを出した。報道によると、消費者庁への報告が遅れて厳重注意をうけたという。 重要なお知らせもパクリ さて、以下の2つのニュースリリースを見比べてみよう。 「UP…

キャズムに落ちて

さて、ものづくり女性起業家なる者が建前の上で経営しているという「UPQ」が設計したという液晶モニタが仕様を満たしていなかったと発表した。知る人は知っているが、UPQが出している製品は事実上CEREVOという会社が回しており、UPQとCEREVOに資金を提供して…

キュレーションサイト騒動の照らす道筋、その2〜シリアルアントレプレナーという連中

年末ジャンボ宝くじの売り場に行列ができる今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。 宝くじ売り場にたむろしている連中を横目で見ながら「社会の底辺は本当に馬鹿だな。確率でいえば、毎日宝くじを買って一等が当たるより、毎日飛行機に乗って飛行機が墜落…

キュレーションサイト騒動の照らす道筋、その1〜語られなかったパクリツール問題

感想:本当に賢い奴というものはいるものだ。 これまでの流れ もともともは医療系のキュレーションサイトに似非科学にもなっていない情報(肩こりの原因は悪霊みたいなもの)の指摘からはじまったものだが、いままで燻っていたキュレーションサイトが外部情…

廃棄人間処理業者の黄昏

東海地方のローカル局である東海テレビが、9月28日の放送の『みんなのニュース One』で戸塚ヨットスクールでの合宿内容を放映した。この合宿はなんと「3~10歳」を対象としたもので、4歳児と5歳児に体罰を加える場面も放映している。Youtubeにアップロードさ…

シンプルな理由のシンプルではない背景

読んだ。 コンビニがコーヒーで成功して、ドーナツで失敗したシンプルな理由 - 現代ビジネス 加谷 珪一著 「シンプルな理由」みたいな今どきの耳目をひこうとするタイトル(「キャッチー」とかいうのか?)の記事は、注意深く読まないといけない。「コーヒー…

金庫を買う人々

日銀がマイナス金利を導入して、金庫が売れているというニュースが流れた。ニュースによると、「マイナス金利の影響」で今後預貯金に手数料が取られる可能性があるからだとしていた。 口さがないネット民の間には「一般預貯金でマイナス金利になることはあり…

ありがとう出来レース

消費税の軽減税率の議論が合意に達したら、しれっと新聞が消費税の軽減税率の対象という報道が唐突にでてきた。さんざん、軽減税率の食料品の議論が紛糾していたにもかかわらず、あっさりと、ほとんど議論もされず、決定事項として伝えられた。安倍首相が定…

ポータブックが紡ぐ物語

キングジムが販売する「ポメラ」という商品がある。見た目は電子辞書のような形だが、キーボードを折りたたむことで、打キー時のやりやすさを保持できるサイズのキーボードを有する文字入力専用機だ。乾電池で動き、立ち上げ時間を考慮することなくテキスト…

社労士炎上ブログのビジネスモデル

中小企業に助言を行う立場の社会保険労務士が、会社からの相談に答える形で「社員をうつ病に罹患させて退職する方法」というブログを2015年11月24日に公開し、すぐさま炎上する騒ぎとなった。 現在、ブログは閉鎖されているため、読むことはできない。が、そ…

出版不況の活路は右旋回なのか

COURRIER JAPONの2016年1月号、成毛真の連載コラム「国連は大丈夫か」が掲載されいた。内容は、国連を巡るいざこざについて中韓を茶化した内容だ。そして注目はユネスコが世界記憶遺産に南京事件に関する文書を入れたことに触れ、ユネスコ自ら存在意義を否定…

堀江貴文と寿司職人と

堀江貴文氏はが「寿司職人が何年も修行するのはバカ」と発言して、物議を醸している。寿司職人として一人前になるためには「飯炊き3年、握り8年」という話についても、「そんな事覚えんのに何年もかかる奴が馬鹿って事だよボケ」とも。なるほど。いつものこ…

ふうせんに飛ばされる

テレビに出ようという人間は注意深く観察する必要がある。特に「情熱大陸」のようなドキュメンタリータッチで人を持ち上げようとするような種の番組に出る輩は。 もちろん、自分自身の知名度を上げることは悪ではなし、それだけを持って批判するというわけに…

ものづくり女性起業家なる存在

UPQとう会社を知る。ワールドビジネスサテライトに登場していたのだ。番組の中で紹介された若手女性起業家のアイデアメモからは、STAP臭、小保方晴子臭がした。 若手女性起業家の経歴によると携帯電話の開発を仕事にしていたという。しかし怪しい。カシオ勤…

ドローン恫喝

恫喝するドローン業者 最近、ドローンについて、ネットで調べていた。ドローンによる空撮を請け負っている業者の以下のサイトに遭遇した。 ゼロ いや、詳しくは書かれている。しかし、読み進めていくにつれ、考えてしまった。以下のリンク先は、その象徴的な…

エコキャップ顛末

少し古い話題だが、日経ビジネス7月27日号にエコキャップ推進協会の理事長のインタビュー記事が掲載されていた。2015年4月頃にマスコミに取り上げられた「世界の子どもにワクチンを届ける目的でペットボトルのキャップを集めているのに、ワクチンとの交換さ…

心を潤すものなど無い

「コラーゲンを摂取すると肌が綺麗になる」と誤読するようなCMを目にする。コラーゲン飲料で「肌が潤う」と読み取れる機能食品なるものが各社からでている。 この状態について、あるセミナーでの講演内容が話題になった。群馬大学の高橋久仁子名誉教授は「何…

企業経営者が右傾化する訳

『日教組を破壊せよ』 感想:呆れた。 「日教組を破壊せよ」という赤尾敏とか、ネトウヨのような単純なメッセージでブログを書くというのは、どういうことなのか。現状の日教組の組織率はすでに3割を下回っているとか、文科省ともすでに和解しているとかい…

あるビットコイン論

いまさらではあるが、川上量生氏のビットコイン論を読んだ。 決定版:ビットコインとは結局なんなのか? ただ、著者のK氏は、ドワンゴ創業者の川上量生氏ではないと主張している。であるので、ここでは、K氏の論として話をすすめる。面倒な設定だ。 さて、K…

BOPは未来か

BOPという言葉を知る。特にエレクトロニクス分野で競争に負けつつある日本企業の希望になりうるという論調を読んで、興味が出てきた。 BOP BOPという言葉のもとになったのは、ミシガン大学教授のプラハラード氏の2002年の著書『The Fortune at the Bottom of…