無知と無能の間に

無知無能者、固人之所不免也

2016年アメリカ大統領選挙

ポスト・トゥルース

さて2016年は、トランプ大統領誕生、イギリスのEU離脱と思わぬ年となった。さて、イギリスのオックスフォード辞書が選んだ2016年を表す世界の言葉に「Post Truth」が選ばれた。 Post Truth Post Truthとは、オックスフォード辞書によると以下の意味となる。 …

2016年アメリカ大統領選挙まとめ、その4〜ネット民主主義の行き着く先はポピュリズムなのか?

結局、2017年以後、トランプ大統領が誕生した後に何が起きるのか? トランプの一番の問題点は何か? 町山智浩氏が指摘していることだが、トランプという人物は共和党の大統領選に出たことのあるパット・ブキャナンが人種差別発言をしたときに「そんな発言す…

2016年アメリカ大統領選挙総括、その3〜Trumpに投票した白人層とは?

オバマ大統領はこのラストベルトと呼ばれる地域での獲得票数を積むことで激戦週とよばれるこの地域を制して、大統領の座についた。ところが、民主党支持層である労働組合がもともと強いこの地域で、軒並みクリントン氏は得票数を落とした。結果、トランプ氏…

2016年アメリカ大統領選挙まとめ、その2〜ビッグデータとはなんだったのか?

ネイト・シルバーという統計学者がいる。メジャーリーグベースボールで各チームの選手が将来どのような成績を残すかというシステムを作って名を売り、2008年の大統領選挙で50州のうち49州での選挙結果を当てたという人物だ。2012年の大統領選挙では50州とコ…

2016年アメリカ大統領選挙まとめ、その1〜女の敵は女だったのか?

大方の予想が外れ、ドナルド・トランプがアメリカ大統領選挙に勝利した。みな、「まさか」と思いつつ、「もしかしたら」ということが現実となった。私も、「なんだかんだいいながら、ヒラリー・クリントンになるのだろう」と思っていた。開票開始直後は、共…

最終局面

10月7日に、ワシントン・ポスト紙が2005年のNBCの番組収録前の会話を録音した内容のを暴露した。 日本のマスコミの報じるところでは、「女性蔑視の暴言」「スターなら、彼女たちは何でもやらせてくれる」という報じ方だ。ただこれだと「いつものことじゃない…

レスラー・トランプ

ドナルド・トランプが正式に共和党の大統領候補に指名された。泡沫候補と目され、共和党内から激しいバッシングを受けながらも、ここまでやってきてしまった・・・というところか。 さて、日本のマスコミのトランプ評は、総じて「実業家」「ホテル王」「毒舌…

トランプ氏の経済政策

トランプ氏の予備選挙勝利のニュースを聞いて、「まさか」と受け止めつつも、「もしかして」が頭をよぎる今日このごろ、皆さんどうお過ごしでしょうか。 トランプ氏の発言は移民帰れやメキシコに壁を作ろうなどの発言ばかりで、いったいどういう経済政策を取…

ババを引くのは誰だ

日本時間で3月16日に、2016年アメリカ大統領選挙予備選挙の「ミニ・スーパー・チューズデー」の結果がでた。 共和党は、トランプ氏がフロリダ州を取って、地元だったルビオ氏が撤退を表明した。また一歩指名獲得に近づいた。民主党の方は、サンダース氏が後…

日韓合意の行きつく先

年末、突然とも思える日韓の外相会談で、いわゆる従軍慰安婦問題の妥結交渉が報じられている。ネット言論を自認する方々が発狂し、その他の識者がほとんどスルーする中で、以下のような言説を見つけた。 慰安婦新財団、朝日と福島みずほ氏が自発的出資を と…

共和党はもう大統領選挙に勝てないかもしれないという話

アメリカ大統領選挙の予備選で、ドナルド・トランプ氏が注目を浴びている。前回の選挙があまり話題にならなかったなと思っていたら、「メキシコ移民を強制送還」とかいう人物にわざと脚光を浴びせることで、選挙を盛り上げようとしているのかと邪推をしたく…