無知と無能の間に

無知無能者、固人之所不免也

出版不況の活路は右旋回なのか

COURRIER JAPONの2016年1月号、成毛真の連載コラム「国連は大丈夫か」が掲載されいた。内容は、国連を巡るいざこざについて中韓を茶化した内容だ。そして注目はユネスコが世界記憶遺産に南京事件に関する文書を入れたことに触れ、ユネスコ自ら存在意義を否定することだと書いている。

ふむ。

博識で知られる氏は、「シベリア抑留に関する文書」を日本が世界記憶遺産に入れて、ロシアから猛抗議を受けていることも知っているはずだ。知っていて、このような片手落ちのコラムを書く行為をどういうように理解すべきか。書籍の分類からして対象読者に媚を売ったといわけではないだろう。表記は抑えられているが、中韓を揶揄したい本音が透けたと見るべきか。

いまさら書くことでもないが、嫌韓や嫌中国の書籍は売れるらしい。ネトウヨなるものは、実は比較的高学歴で収入の高い層がコアだという話も聞く。想像以上にネトウヨ化というのは深刻なのかもしれない。