無知と無能の間に

無知無能者、固人之所不免也

KeiKawakita氏とJiburi.comの協力隊ブログは読む価値がないと断言できる「たった一つの理由」:その3、本当に読みたい!たった一つのブログ記事とは

毎度毎度ですが、タイトルは釣りです。物事を1つの理由で片付けることなどできません。そのようなタイトルを付けているブログは何かごまかしがあるので、注意深く読みましょう。「読まない」という選択もアリです。

さて、前回、前々回と、宮﨑大輔氏(jiburi.com)、Kei Kawakita氏のブログを頻出名詞で分析してみました。結論を述べると、彼らのブログの中身は「自分語り」+「アフリエイト」であり、目的が「セルフブランディング」であるということが明らかになりました。

本当に読みたい!たった一つのブログ記事

彼らは、「協力隊での出来事をすべて、ぶっちゃけて記事にするよ」というノリでブログ運営しているように見えます。しかし、最も興味を持たれているある記事が掲載されていません。それは、

「協力隊派遣期間中にどれだけの収益がブログから上がったの?」

付け加えれば、

  • JICAから指導や注意はあったの?
  • 協力隊隊員時の収支計算書は具体的にどんなもの?

を書き加えて、公表してほしいな。今からでも遅くは無いぞ。公開しようぜ。ぜひ。ほらほら、君たちのロールモデルであるイケダハヤト大先生も「ブログの閲覧回数と報酬の関係。「収益早見表」を作ったよ。」とおっしゃられていらっしゃるのだぞ。

では、JICAの規定はブログからの収益はどう規定しているのか?

JICAと協力隊員の間で結ばれる合意書なるものがあるようだが、青年海外協力隊の合意書はなぜかJICAのサイトからは見つけれられない。シニアボランティアの合意書から引用する。シニアボランティアの私利に関する活動は以下のように規定されている。

(禁止行為)

第8条の3 乙は、派遣期間中、受入国の法令を遵守するとともに、同国内における政治、布教及び私利に関する一切の活動をしてはならない。この場合において、私利に関する活動とは、次に掲げるような行為を指す。

(1)乙自身の利益を得ることを目的として、商行為又は不動産、株式等の取引を行うこと。

(2)民間企業等に所属し、又は労務を提供し、対価として報酬を得ること。

(3)その他前二号に準ずる行為で、海外協力活動に支障を来すおそれがあると甲が判断すること。

さて、ブログや広告、外部への寄稿による収入について協力隊員はどのような主張をしているのか。以下、倉田慎之介という協力隊員が主張しているブログ記事を参考までにあげる。

この倉田慎之介氏の人物の主張は、「自己の利益ではなく、途上国を知ってもらうためのブログ運営であり、ブログ運営費を回収するための広告であり、問題なし」というスタンスだ。しかし、このスタンスを取るのであれば収入額と支出額の概算は提示すべきだし、そもそも本当に協力隊の活動にブログ運営が必要であれば、JICAか派遣された先が支出すべきである。

一見してもっともな説を提示しているようにみえる。しかし、自分本位の意見であり、単なる自己肯定であり、JICA等へ問合せをした形跡もない。後の記事に書こうと考えているが「現役隊員のブログ発信」も正当性根拠が怪しいと見ている。ただ、倉田の主張が通るかどうかは判断しないが、このような「外部の意見を参照することなく、自分本位の意見を提示して、自分を正当化する」というのが、この手の連中の共通した態度である。「自分で自分を吸い込む」「自己参照」とはこういうことだ。

さて、倉田慎之介氏はこのようなことも言っている。

僕はコストの埋め合わせが目的なので、コスト以上の収益は当然すべて寄付します。

「だったら、損益計算書を出して、どこにどれだけ寄付したのか公開しろよ」と述べておく。2017年5月7日現在、氏は帰国済み。且つ、そのような記事は無いことは指摘しておく。

彼らは何を書いていないのか

煽りはこれくらいにしておこう。

何度も繰り返しているが、彼らブログで自分を振りまいている自分探しの青年海外協力隊の隊員は「ポストモダン」の申し子だ。その昔、栗本慎一郎が人間の本質について「パンツを履いたサル」という刺激的な本を出した。つまるところ、栗本は「人間とは、自分の欲望を隠す技術を持ったサル(動物)に過ぎない」と主張したのだ。栗本の主張に従うと、自身の欲望の部分を人前では隠し、「いつ、どこでパンツを脱ぎ捨てるのか」という部分を制度化したのが人間社会の核心ということになる。

であれば「いつ、どこでパンツを脱ぎ捨てるのか」という部分、つまり人が「何を意図的に主張していないのか」を探ることが、その人が秘密として隠しておきたい根源的な欲望であるとも言える。

宮﨑大輔氏とKei Kawakita氏のブログであれば「ブログの中で何が書かれていないのか」という部分が、彼らの「パンツの中」を表している。つまり宮﨑大輔氏(jiburi.com)、Kei Kawakita氏(あるいは以前に紹介した協力隊員のブログ)で書かれていないものこそ、彼らが「人から見られたくないと思っている欲望」であるということである。私は「金」と「本来注力すべき活動」のことを疑っているが、恐らく他にもあるのだろう。なにせ「人からよく見られたい」というのが彼らの動機でもあるからだ。

参考