無知と無能の間に

無知無能者、固人之所不免也

2015-01-01から1年間の記事一覧

日韓合意の行きつく先

年末、突然とも思える日韓の外相会談で、いわゆる従軍慰安婦問題の妥結交渉が報じられている。ネット言論を自認する方々が発狂し、その他の識者がほとんどスルーする中で、以下のような言説を見つけた。 慰安婦新財団、朝日と福島みずほ氏が自発的出資を と…

社労士炎上ブログのビジネスモデル

中小企業に助言を行う立場の社会保険労務士が、会社からの相談に答える形で「社員をうつ病に罹患させて退職する方法」というブログを2015年11月24日に公開し、すぐさま炎上する騒ぎとなった。 現在、ブログは閉鎖されているため、読むことはできない。が、そ…

共和党はもう大統領選挙に勝てないかもしれないという話

アメリカ大統領選挙の予備選で、ドナルド・トランプ氏が注目を浴びている。前回の選挙があまり話題にならなかったなと思っていたら、「メキシコ移民を強制送還」とかいう人物にわざと脚光を浴びせることで、選挙を盛り上げようとしているのかと邪推をしたく…

出版不況の活路は右旋回なのか

COURRIER JAPONの2016年1月号、成毛真の連載コラム「国連は大丈夫か」が掲載されいた。内容は、国連を巡るいざこざについて中韓を茶化した内容だ。そして注目はユネスコが世界記憶遺産に南京事件に関する文書を入れたことに触れ、ユネスコ自ら存在意義を否定…

堀江貴文と寿司職人と

堀江貴文氏はが「寿司職人が何年も修行するのはバカ」と発言して、物議を醸している。寿司職人として一人前になるためには「飯炊き3年、握り8年」という話についても、「そんな事覚えんのに何年もかかる奴が馬鹿って事だよボケ」とも。なるほど。いつものこ…

ふうせんに飛ばされる

テレビに出ようという人間は注意深く観察する必要がある。特に「情熱大陸」のようなドキュメンタリータッチで人を持ち上げようとするような種の番組に出る輩は。 もちろん、自分自身の知名度を上げることは悪ではなし、それだけを持って批判するというわけに…

ものづくり女性起業家なる存在

UPQとう会社を知る。ワールドビジネスサテライトに登場していたのだ。番組の中で紹介された若手女性起業家のアイデアメモからは、STAP臭、小保方晴子臭がした。 若手女性起業家の経歴によると携帯電話の開発を仕事にしていたという。しかし怪しい。カシオ勤…

セルフブランディングの行き着いた先(2)

安藤美冬女史の記事がでていた。 フリーランサーの代表格 安藤美冬の過去と今、これから 旅で文章を書いて、それをビジネスにしているのだそうだ。なるほどね。協力隊のブログを散々読んだ身から見ると、「旅に普段見聞きすることのないことを文章にすれば、…

ドローン恫喝

恫喝するドローン業者 最近、ドローンについて、ネットで調べていた。ドローンによる空撮を請け負っている業者の以下のサイトに遭遇した。 ゼロ いや、詳しくは書かれている。しかし、読み進めていくにつれ、考えてしまった。以下のリンク先は、その象徴的な…

憧れの巨大構造物

宇宙エレベータ協会 宇宙エレベータ協会なるものを知る。宇宙エレベータの実現に向けて、クライマーコンテストを行っている。気球につなげたロープの上をクライマーと呼ばれるもので登らせて、その技術を競うというものだ。 これだけであれば、ロボットコン…

エコキャップ顛末

少し古い話題だが、日経ビジネス7月27日号にエコキャップ推進協会の理事長のインタビュー記事が掲載されていた。2015年4月頃にマスコミに取り上げられた「世界の子どもにワクチンを届ける目的でペットボトルのキャップを集めているのに、ワクチンとの交換さ…

心を潤すものなど無い

「コラーゲンを摂取すると肌が綺麗になる」と誤読するようなCMを目にする。コラーゲン飲料で「肌が潤う」と読み取れる機能食品なるものが各社からでている。 この状態について、あるセミナーでの講演内容が話題になった。群馬大学の高橋久仁子名誉教授は「何…

緊急援助隊のミッション

「自動車大の岩」次々と村直撃、ネパール地震体験談(AFPBB)から引用。 地震でアスコラーニさんの他、観光客約60人とネパール人20人が、徒歩かヘリコプターでしか到達できない辺境の山あいに孤立した。急な傾斜からの落石が続いていたため、外へ出ることは…

企業経営者が右傾化する訳

『日教組を破壊せよ』 感想:呆れた。 「日教組を破壊せよ」という赤尾敏とか、ネトウヨのような単純なメッセージでブログを書くというのは、どういうことなのか。現状の日教組の組織率はすでに3割を下回っているとか、文科省ともすでに和解しているとかい…

JOCAなる組織が映画を作成するという話

2015年1月30日、青年海外協力協会(JOCA)は、「映画製作、始動~帰国隊員の総力を結集した映画づくり」を発表した。協会設立の50周年記念事業だという。 その中で、JOCAの本音が、しれっと書いてある。 民主党政権時代の事業仕分けで協力隊が取り上げられた際…

JOCAなる組織

協力隊員のブログを発端に、JICAの協力隊事業を調べて行って、JOCAなる組織を初めて知った。 JICAのサイトから引用すると、JOCAとは 青年海外協力協会(Japan Overseas Cooperative Association; JOCA)は、開発途上国の人々のために自分の持つ技術や経験を生…

政治の道具としての青年海外協力隊〜その4〜外務省の野望

安倍政権の都合の良い道具 安倍首相が東京オリンピックの誘致プレゼンテーション。あの「フクシマは統制されている」と言って物議をかもした、あれだ。このスピーチでは、協力隊制度に関すると思われる内容がある。 オリンピックの遺産とは、建築物ばかりを…

政治の道具としての青年海外協力隊〜その3〜曽根綾子の提言に見えるもの

ネトウヨの皆さんの精神的支柱である曾野 綾子氏がありがたいお言葉を述べていたので引用する。 「日本人へ」文責 曾野 綾子 物質的豊かさと平和の中で 近年、日本の教育の荒廃は、見過ごせないものがある。子どもはひ弱で欲望を抑えきれず、子どもを育てる…

政治の道具としての青年海外協力隊〜その2〜事業仕分けをどう乗り切ったか

ワーキンググループA 評価コメント JOCAとの契約は全面的に公開し、原則廃止 青年海外協力隊の制度は抜本的に見直し、専門性のある人を派遣する。派遣数を減らし、個々の方のコストを引き上げ、質的向上を図る(量より質を重視) JICAの意識改革が…

政治の道具としての青年海外協力隊〜その1〜JICAの組織目的

さてここまで「協力隊員はボランティア体験を消費する動物化した消費者」であり「JICAはそれを積極的に支援している」と仮説をたてた。ここで取り残したものがある。それはJICAが青年海外協力隊事業を運営する目的だ。 協力隊事業の目的 JICAのビジョンは以…